背紋は魔除けの意味も!明治以降に統一された礼装も着物買取で売却できる

着物買取ではさまざまな種類の買取を行っています。着物の中には紋の入っているものがありますが、そういった着物でも買取はできます。和装の世界では紋の入っている着物は格が高くなり、紋の数が多いほど格が上がり、5つの紋が入っている黒紋付羽織袴は男性の第一礼装になっています。女性の場合、未婚者は振袖、既婚者は留袖などと定められています。しかし男性の場合は婚姻に関係なく黒紋付羽織袴が設定されています。

実はこの格付けは古来からあったのではなく、明治以降に統一されたものです。もともと黒紋付羽織袴は第一礼装より格が下がる略礼装でした。それが江戸中期に庶民の間で正礼装として利用されるようになり、時代が明治に変わったことで第一礼装として定められました。

黒紋付羽織袴には5つの紋が入っていますが、紋が入る位置は決まっていて、胸の位置に入る抱紋、袖に入る袖紋、そして背中に入る背紋があります。紋の大きさは特に決まりはないのですが、男性の場合は1寸(現在のサイズでは3.8cmほど)が標準の大きさになっています。紋は家柄を示す他にも魔除けの意味もあり、邪気は背後から近寄ってくるとされるため、背紋は特に重要視されています。そのため一つ紋の着物では背紋が利用されています。

明治以降に統一されて以降、お正月になると黒紋付羽織袴を着て初詣に出かける人も多く見られましたが、最近では着用している人も少なくなり、結婚式などの限られた場所での着用が多くなっています。また成人式で着用することもあり、レンタルや中古の人気が高くなっています。そのため利用しない黒紋付羽織袴がある場合は、着物買取店に持っていくと状態の良いものであれば高く買い取ってもらえる可能性があります。

着物買取では、高い査定額が出るポイントがあります。比較的新しいものが良く、購入してからの期間が短いほど高い値段が付けられます。次に保存状態があります。いくら新しいものでも、汚れが目立ったり色が褪せていたりする着物は、査定の金額も下がってしまいます。着物は天然素材の絹を利用しているので、タンスにしまっている間もメンテナンスをきちんと行うことが大切です。

防虫剤や湿気取り剤はこまめに変えるようにして、年に何度か日陰で風通しの良い場所に干すようにすると、生地が適度に乾燥してカビを防ぎ、良い状態を保つことができます。着用しない間でも正しい方法で保管しておけば、着物買取に出した時に良い査定額が引き出せます。そのため購入してから時間が経っている着物でも、きれいな状態で着物買取の査定に出せばより高い値段で売却できます。